今回はウインチを分解して清掃してみる内容です。
まあまあ、大変な作業をイメージしていましたが、やってみると意外と簡単。パーツをなくさないためにもいくつか注意点があるので画像とともにわかりやすく解説します。
基本素人なのでパーツの名称などは不明、その辺はご勘弁を。
ウインチには主に2タイプあるみたい

ウインチ表記は「ASAHI 22 JAPAN」
製造:Big Asahi(ビッグアサヒ)株式会社朝日海洋
ネット検索で調べてみましたが老舗のウインチ製造会社のようで、現在現役なのかは不明
ウインチサイズ
デッキ側太い部分の直径15センチ 上部の直径13センチ 高さ16センチ
上記のようにばね式のワッシャーみたいな金具で上方向にドラムが抜けないように固定しているもの。
もう一つは
ねじ式で止まっているもの。
今回はワッシャーみたいな金具で止まっているタイプのウインチ分解についての記事になります。
ウインチの分解(輪っかで止まっているタイプ)


1.ストッパーとなっている輪っかをとりはずす(写真①)【注意】

【注意点】ばね式のワッシャーでドラムが上に抜けないような構造です。ストッパーとなっている輪っかは2周分(720度)あるのでとれたと思って油断するとどこかに飛んでいきます。紛失しないように注意が必要です。
役立った器具
- マイナスドライバー(小)
3.UFO的な円盤をとりはずす(写真②)

2.ドラム(ウインチの外側)をとりはずす(写真③)

4.2つのカチカチパーツをドラムからとりはずす(写真④~⑦)【注意】

【注意点】ウインチを回すとカチカチ音がなると思いますが、そのカチカチ(逆方向へ回らないようにするためのストッパー)はこの2つのパーツが機能して音が鳴っています。細い針金で作られたバネがそれぞれについているので油断してパーツだけを取り外そうとするとバネだけ飛んで行って紛失します。上からはバネは見えません。1つのパーツに1つバネがついているので取り外すときに飛んでいかないように注意。(写真④⑤と⑥⑦)ドラムについている状態の写真ですが、上からはまっているだけでなにかがひっかかると飛んでいく可能性大。
5.ベアリングがついているパーツを2つとりはずす(写真⑧⑨)


今回の分解はここまでにしました。
まだ深堀すれば分解は出来そうでしたが、初回なのでこの辺でやめときました。次は清掃・洗浄です。
ウインチの清掃・洗浄
いろいろな方法があるとは思いますが、ヨットの先輩に聞いて今回はパーツクリーナーを使用しました。
ウエスを持ちながらパーツクリーナーを噴射、液がかわかないうちに金ブラシでゴシゴシ。取り外した部品と取り外してないウインチを両方洗浄しました。
ベアリングについているグリスも汚れがついているかもしれないので、まずはきれいに洗浄して落とすことから。
隙間からほこりなども入ってきてしまっているので清掃・洗浄が一番時間がかかりました。大体ウインチ1個につき15分程度。
役立った器具
- 金ブラシ(取っ手付き)
- パーツクリーナー
- エンボス手袋
- 新聞紙
- ウエス(布と使い捨て紙両方)
役立った器具にエンボス手袋を入れましたが、写真にあるとおりエンボスなしで今回行いました。あると便利、次回から必需品。



after写真を撮り忘れました。
ほこりや水分がウインチ下部から入り込むのか、結構汚れが付着している。ギア部分の溝に汚れたグリスがかたくなっていました。
左の写真のギアが上の写真のドラムの溝に噛んで回っている構造です。


各所のグリスアップ
基本、ベアリングがあるであろうところはグリスを注入。刷毛で丁寧に塗る方もいらっしゃるようですが、わたしはがさつなのでチューブから絞り出してグリグリしておしまい。
量も適当。
役立った器具
- エンボス手袋
- 新聞紙
- ウエス(布と使い捨て紙両方)

少量で使いやすい
品切れの場合もある
わたしがAmazonで調べた時は3.5オンス(約100グラム)で税込み3,520円。詳細はこちらの公式リンクからご購入可能です。

大入りで何年か使えるけど
そこそこの出費になる
わたしがAmazonで調べた時は10.5オンス(約300グラム)で税込み9,538円。詳細はこちらの公式リンクからご購入可能です。
ウインチ組み立て
ウインチ組み立ては分解の逆。付け忘れと向きがある部品は向きに注意。
【注意点1】分解の行程1と4の部品をとりつける時は最新の注意を払ってください。飛んでいく可能性あり。海のうえなので飛んで行ったらほぼ100%紛失。
【注意点2】キックバネ(スプリング)が2か所使用されれています。特殊は英字大文字R型、カチカチパーツ(プーリー)とセットで機能するように出来ていますが、向きがあるので注意(両方の平面を合わせて組むが正解)。

ウインチを組み立てた後にグリグリ回してみる。
カリカリと乾いた心地よい音が、、、たまらん。
整備したかいがある、そんな瞬間です。(←この時はまだ手で回して満足していた!素人あるある)
組み立て失敗!
最初は組み立てに成功して「やれやれ。やれば出来るもんだ」などと思っていたのもつかの間。次の日にウインチをウインチハンドルでジブシートを巻こうと思ったら巻けない。
「えっ???」カリカリと良い音はするのに空回りしかしない。
やってしまいました。気づくのがセーリング中でなくてよかった(笑)
理由は明白「パーツを逆に付けてしまった。」
分解4の行程で外したカチカチパーツ(おそらくプーリーと呼ばれるパーツ)を逆に付けてしまった模様。
左側が正解、右側が誤り

向きに注意
左サイドが正解(写真のために修正して取り付けなおした)
右サイドが誤り(修正前)
右利きの人はウインチ中央より左側でつけた方が取り付けやすいはずです。左側で1つ取り付けたらウインチを回して左側の取り付け安い位置で2つ目を取り付けるのが良いかも。
【コツ】
プーリーにキックバネを差し込みバネを抑えながらウインチの溝に差し込む。差し込む時に溝からキックバネが出てうまく入らない時はマイナスドライバーなどで押し込むと入りやすい。
ウインチ組み立て間違いの修正が完了
ハンドルを回すとウインチが回っています!!
当たり前か、、
改めて言っておきます。ウインチを分解して組んだらピンを止める前にウインチハンドルで回してみること。
感想
ウインチ分解で検索してユーチューブとかを見ても、なかなかのハードルの高さを感じてました。
分解して組み立てられなくなったら?
分解してパーツが紛失、壊れたら?
不安がありましたが、意外と落ち着いてやれば「わたしのような素人でも出来る!」大丈夫とわかりました。(←組み立て失敗前の感想です!)
分解前に写真を撮っておき、それを見て確認しながらの作業を必要かも。と言っても油で手がギトギトの時にスマホを見るのも面倒、二人での作業がおすすめ。
あとは、組み立て後にウインチを手でカリカリ回して満足していてはいけません(過去のわたし(笑))
ウインチハンドルを付けて回してみましょう。
右回しをしてウインチのドラムが回らないのならそれは失敗。ウインチが時計回りに回り、シートを巻き取れるようなら成功です。
注意点だけは見落とさずにやってみて下さい、メンテは手間がかかるけどやればやるほど自艇を深く理解してより好きになる。いとおしい時間にかわります。
海遊社で「HARKEN WINCHES Service Kit」という名称でこの記事で紹介したパーツがセットで売っています。カチカチなる爪状のものは「パウル」、バネは「スプリング」という正式名称です。10個ずつ入っていてかなりの期間役立ちそうです。
